PC修理システム系アイキャッチ

起動しなくなったPCからデータを吸い出す

【依頼内容】

起動できなくなったPCから写真やドキュメントなどのデータ吸出しをご依頼いただきました

【作業:現状確認】

今回は「起動できない」という症状でしたので、修理のための調査ではなく、データ吸出しの方法を検討するための調査を行いました。

最も手早い方法は、分解してデータが保存されているHDDまたはSSDなどのストレージを取り出し、直接データを吸出す手法です。ただし、権限やセキュリティ上の問題により、対応が複雑になる場合があります。

そのため、もし起動できない原因が比較的簡単に判明・解消できるようであれば、依頼主にその旨を説明したうえで修理を行い、起動可能な状態にして依頼主自身でデータをコピーしていただくという提案をすることもあります。

この方法には以下のようなメリットがあります。

  • データ吸出しよりも修理費用のほうが安価、または同等で済む場合がある
  • 起動後に通常の操作でデータをコピーできるため、より安全かつ確実
  • 依頼主自身でデータを確認し、必要なものだけを選んでコピーできる

以上の理由から、状況に応じて修理を提案する場合もあります。
一方で、依頼主が修理を希望されない場合は、データ吸出し作業を継続します。

なお今回は、通電は確認できたものの起動せず、調査に時間を要すると判断したため、分解してストレージの取り出しを行いました。

【作業完了・引き渡し】

ストレージを取り出してデータ吸出しを行い保存したUSBメモリーと本体を引き渡し終了となりました。

【事前対策】

PCが起動できなくなった場合に備えた事前対策としては、PCの本体以外(USBメモリー、NAS、クラウドストレージなど)でデータを管理しておくと別PCでも扱えるため安全です。