【症状】
電源ボタンを押してもLEDが点滅するだけで起動しないとのことでお持ち込みいただきました。
【作業:原因調査】
まず、電源ケーブルを接続している状態ではLEDランプが点滅しますが、取り外すとランプが点灯しない状態でした。
また、お客様のお話では、中古で購入されたパソコンで、以前から電源ケーブルを接続していない状態ではバッテリーがほとんど持たなかったとのことでした。
そのため、最初はバッテリーの不具合を疑い、パソコンを分解してバッテリーを取り外した状態で起動を試みましたが、症状に変化はありませんでした。
そこで、ほかのパーツについても順番に取り外しや交換を行い、調査しました。
その結果、メモリに不具合があることが判明しました。
【作業:修復】
お客様に原因と修復(今回はメモリの交換)について連絡したところ了承を得られました。
メモリを交換し起動を確認し、再度診断プログラムを実行しました。
【作業完了・引き渡し】
完了後、お客様立会いの下、再度起動確認を行い症状は解消されたことを確認し返却となりました。
【もし治らなかった場合】
取り外し可能なパーツを入れ替えても起動できない場合、基板側の問題の可能性が高いためメーカー問い合わせか買い替えとなります。
しかし、メーカーに問い合わせた場合でも取り扱いを終了している機種の場合は対応不可となります。また、修理できたとしても基本的にはメーカー修理の場合はデータを初期化されるため必要データに関してはあらかじめバックアップを作成する必要があります。
今回の場合、起動不可のためそのデータのバックアップが通常の手段ではできません。そのため、当店のような業者に依頼してデータの取り出しを試みる必要があります。
ただ、このデータの取り出しに関してもWindowsのBitLockerと呼ばれる暗号化プログラムが有効になっている場合、暗号されてしまっていて解除できない可能性もあります。
なお、今回はBitLockerは無効でSSDも無事だったためデータへのアクセスは可能な状態でした。
データの取り出しにはそれなりに料金がかかり、パソコンの状態等によってはデータの取り出しが負荷のこともありますが重要なデータである場合は依頼することを推奨します。
【事前対策】
今回のようにパソコンは突然故障してしまうことがあり、故障の内容によっては保存していたデータを取り出せなくなる場合もあります。
そのため、消えてしまうと困るデータについては、普段からバックアップを取っておくことをおすすめします。例えば、外付けSSDやUSBメモリ、クラウドストレージなどにコピーを保存しておけば、パソコンが起動しなくなった場合でも、大切なデータを失うリスクを減らすことができます。
また、BitLockerに関しては下記の記事を参考にしてください。