【症状】
ノートPCの画面下半分が縦にノイズが入り表示していた画面の一部がうっすらと残る
【作業:原因調査】
画面ノイズの発生原因は大きく分けて、パネルや映像ケーブル、GPU(映像出力パーツ)のハードウェア故障と、OSやドライバーなどのソフトウェア不具合の2種類があります。
まず結果から言うと、今回はハードウェア故障が原因と判断しました。
一般的に、画面一部にノイズが出たり、一部の画面がうっすら残るといった症状は、ハードウェア故障であるケースが多い傾向があります。
一方でソフトウェアの不具合の場合は、画面全体に影響が出ることが多いです。
また、今回の症状はPCの電源を入れた直後から発生していました。PCは起動時にまずメーカーのロゴ画面が表示され、その後Windowsが起動します。
ソフトウェアの不具合はWindowsが起動してから影響するため、通常はロゴ表示の後に症状が現れます。しかし今回は、ロゴ画面の時点ですでに異常が発生していました。
このことから、Windowsに依存しない段階で問題が起きていると判断でき、ハードウェア故障と結論づけました。
【作業:修復手段(今回は修復はしませんでした)】
結論から言うとお客様に状況をお伝えして相談したところ、修復はせず新規でPCを購入するとのことでした。
今回の症状と原因の場合、修復は原因となるパーツを交換することで完了します。が、交換するためには分解し、詳細な調査となるためより期間と費用が必要となります。また、故障パーツが判明したとしてもそのパーツが交換可能か、交換する場合でも適合するパーツが入手できるかという問題もあります。
お預かりしているノートPCは購入からおよそ6年が経過しており、交換用パーツが入手できるか不明です。あった場合でもパーツ費用だけで数万円となることもあります。
その他、交換で修理ができたとしても経過年数的に他のパーツが故障する可能性が高いため、どちらかというと修理よりも新しくPCを購入した方が安心できます。
【作業完了・引き渡し】
お客様から修理なしとのことでしたので現状のまま返却となりました。なお、そのまま新規PCの購入のお手伝いと初期設定のご依頼を受けたため別レポートにまとめます。
【もし治らなかった場合】
今回は詳細な分解調査や修理は行っていませんが、調査結果から考えられる対応についてご説明します。
まず、原因が画面パネルや映像ケーブルの故障であった場合は、パーツの入手が可能であれば交換による修理が可能です。
一方で、これら以外の原因、つまり基板側の故障であった場合は、当店での修理は難しくなります。
ノートPCは内部の多くの部品が基板に直接取り付けられており、デスクトップPCのように個別に交換できる構造になっていないためです。
そのため、基板の故障となると修理というよりも「本体ごとの交換」に近い対応となり、現実的ではありません。
【事前対策】
一般的に今回のような場合は、故障を防ぐよりも故障したとしても大丈夫なように準備をしておくことが重要です。経年劣化・摩耗によるものはどうしても防げません。
故障ではありましたが、画面の表示が不自然なだけで動作自体に問題はありませんでしたので動くうちにデータを外付けUSBなどに移し、使用しているソフトについても設定のバックアップや再インストールの方法、アカウントのログイン情報をまとめておくと初期化や新規購入した場合でも移行がスムーズに済みます。
