デスクトップPCとノートPC

デスクトップとノートどっちのPCを選んだらいい?

PCの購入や買い替え時、デスクトップPCとノートPCどっちを選んだらいいんだろう?と思うことがあるでしょう。

今回はいろいろな条件やそれぞれの特徴・仕様からどちらを選ぶかの判断基準となる解説をいたします。
ただ、あくまで今まで両方を使ってきて様々な話を聞いてきたことから個人的な「こう思う」という内容になっています。選ぶ時の基準の一部として参考にしてください。

【停電時の耐性:バッテリー搭載の安心感】

ノートPC最大の利点の一つは「バッテリーで駆動できる」という点です。突然の停電や電源トラブルがあっても、ノートPCはそのまま作業を続けることができます。一方、デスクトップPCは常に電源が必要なため、停電時は一瞬でシャットダウンしてしまいます。特にデータを失いたくない作業や不意の停電にたいして、この差は大きな安心感につながります。

【サイズと設置スペース:限られた空間ではノートPCが有利】

デスクトップPCは本体、ディスプレイ、キーボード、マウスといった構成のため、ある程度のスペースが必要です。特に小さな部屋や共有スペースでは、設置場所に悩むこともあるでしょう。ノートPCであればコンパクトでオールインワン、使用後はすぐに片付けられるため、場所を取りません。
もちろんデスクトップPCにも本体やディスプレイのサイズはピンからキリまであるため、コンパクトな本体だとよくある食パン一袋分のサイズの製品もあります。

【柔軟な作業場所:生活スタイルに合わせやすいのはノートPC】

ノートPCは「持ち運べるPC」としての役割も果たします。たとえば、家庭内でお子さんの様子を見守りながら作業したい場合、普段の作業場所からリビングやキッチンにPCを移動して作業することが可能です。ライフスタイルや家族構成に合わせて柔軟に対応できるのは大きな魅力です。

【周辺機器へのアクセス性:ノートPCは利便性が高い】

USBメモリや外付けHDD・SSDなどを頻繁に接続する方にとって、端子の位置は意外と重要です。デスクトップPCは机の下に設置されることが多く、USBポートへのアクセスがしづらい場面があります。ノートPCは目の前にあるため、周辺機器の抜き差しがスムーズです。
端子の種類や数に関してはデスクトップPCのほうが豊富な傾向がありますが、市販のUSBドックやハブなどが豊富でノートPCでも十分補えます。

【駆動音と冷却性能:静音性を求めるなら注意が必要】

ノートPCはモデルによるもののコンパクトである分、発熱しやすく、冷却ファンが頻繁に動作します。特に目の前で使うため、ファンの駆動音が気になる方もいるでしょう。対して、デスクトップPCは筐体に余裕がある場合が多く冷却性能を高めやすいため、比較的静かに動作するモデルが多く存在します。また机の下など少し離れた場所に設置する場合が多いため駆動音が気になりにくいです。

【故障時の対応力:修理のしやすさはデスクトップに軍配】

ソフトウェアの不具合に関しては、どちらも大差ありませんが、ハードウェアに関しては違いが出てきます。デスクトップPCはパーツ交換がしやすいため、万が一のトラブル時でも部品交換によって復旧できる可能性が高いです。一方、ノートPCは構造が複雑でパーツの互換性も限られるため、修理が難しい場合があります。ただ、基本的にはハード面の故障は修理しても、経年劣化からほかの箇所の故障も発生しやすくなっている場合もあるため買い替えを推奨することもあり、あまり気にする必要性はないといえばないです。個人的な意見としてはどちらかというと故障したときのために対策・予防をしておくといいです。

【ゲームやクリエイティブに関して:設計の仕様上デスクトップPCがおすすめ】

ゲームや動画編集、3Dモデリングなど、PCに高い処理能力を要求する作業では、基本的にデスクトップPCが有利です。

その理由のひとつは、電源供給の仕組みにあります。ノートPCはバッテリー駆動を前提として設計されているため、消費電力をできるだけ抑えつつ最大限の性能を発揮するようチューニングされています。これに対し、デスクトップPCは常に電源からの安定した電力供給を受けられる設計のため、性能をフルに発揮しやすく、ピーク性能の持続にも強いのです。

さらに、同じグレード帯で比較した場合でも、デスクトップ用のCPUやGPUのほうが、ノートPC向けのものよりもパフォーマンスが高い傾向があります。これは筐体サイズや冷却効率に余裕があるため、より高クロックでの動作や、長時間の高負荷処理にも耐えられる設計になっているためです。

この「高負荷が長時間続く」という点は、前述の「駆動音と冷却性能」の違いをさらに際立たせます。ノートPCでは排熱の制約からファンが頻繁に動作しやすく、結果として騒音や熱によるパフォーマンス低下(サーマルスロットリング)も起きがちです。対してデスクトップPCは、内部空間を広く取りやすく、強力な冷却システムを搭載できるため、安定して静かに、しかも高性能を長時間維持することが可能です。

つまり、ゲームやクリエイティブな作業をメインに考えるなら、性能・安定性・拡張性の点からも、デスクトップPCの方が長期的に満足できる選択肢となるでしょう。

【まとめ:選ぶ基準は「使い方」と「環境」】

比較ポイントノートPCの特徴デスクトップPCの特徴
停電時の対応バッテリー駆動で安心電源喪失で即シャットダウン
設置スペースコンパクトで柔軟に使えるスペースが必要
可搬性家中どこでも作業可能基本的に固定
USBアクセス手元ですぐ接続可能位置によってはアクセスしづらい
駆動音と冷却音が気になりやすい静音性に優れるモデルも多い
修理(ハード面)限界ありパーツ交換がしやすい
ゲーム・クリエイティブ騒音や性能に制約あり比較的静音性や安定性がよい

あくまで傾向の話です。「ノートPCがゲームやクリエイティブには全く向かない買うべきではない」や「デスクトップPCはスペースがとにかく必要」というわけではありません。

難しい、こういう場合はどうなんだろうなどありましたら、当「ねこのて」に電話・メールにて、ご相談ください。コンパクトなPCの販売もしています。