ドアや窓の隙間から通せるほど薄いLANケーブル

今回は、ドアや窓の隙間を通せる超薄型LANケーブル「500-LAN5E-FLFF」を実際に試してみました。
サンワサプライから販売されているこのLANケーブルは、CAT5e規格に対応しており、一般家庭でのネットワーク接続にぴったりのアイテムです。特に、部屋にケーブルを通す際に邪魔にならない設計が魅力です。

利点:超薄型で柔軟な使い方が可能

このLANケーブルの特徴は、ケーブルの厚さがわずか1.9㎜という点です。これにより、ドアや窓の隙間にケーブルを通しても、ドアをしっかり閉めたり、窓の鍵をかけたりできるのが大きな利点です。
従来のLANケーブルではドアや窓を閉める際に不便を感じたり、屋外に出す場合は壁に穴をあける必要がありましたが、この「500-LAN5E-FLFF」ならその心配はありません。ケーブルは針金のように曲げて変形させられるためドア枠や窓のサッシの形に合わせて変形が可能です。そのため通常の平ケーブルと比べ、開閉時にケーブルのたるみによる擦れが発生しにくいです。
ねじ止め用の穴や3Mの両面テープも付属しているため固定もしやすいですね。

また、CAT5e対応ということで、一般的なインターネット利用には十分な速度と安定性を提供してくれます。家庭での通常のインターネット利用にはちょうど良い選択肢です。

実際に使ってみた感想

ケーブル自体は問題なく隙間を通せますが、両端のコネクタ部分がやや大きいため、通す場所によっては工夫が必要でした。
例えばドアの場合、蝶番側の隙間はコネクタが通らないためドアの上下どちらかから通す必要があり、上の場合は脚立が必要になります。また、作業中に隙間に指など体の一部を挟む可能性もあるため、2人で作業することをおすすめします。

ドアに関しては問題なく使用できましたが、窓の場合はサッシの凹凸があるので注意が必要です。初めてケーブルを設置した際は、形が完全に馴染むまで鍵をかけないと窓が閉まり切りませんでした。
時間が経って形が馴染めば解決することもありますが、環境によっては変わらない場合もあるかもしれません。特に窓は重量があり鍵もかけられるため閉めやすいですが、網戸の場合は軽く鍵がかけられないため閉まりにくい可能性があります。

注意点

薄型であることから、同じ場所を何度も曲げると断線する可能性があります。これはLANケーブル全般に言えることですが、特に薄型ケーブルは慎重に取り扱うことが大切です。

また、設置したドアや窓を閉じる際は、ゆっくり閉じるようにしましょう。強く閉めるとケーブルに負荷がかかり、故障の原因となることがあります。

屋外に通す場合、コネクタ部分が防水ではないため工業用の防水テープなどでコネクタを保護する必要があります。

まとめ

サンワサプライの「500-LAN5E-FLFF」は、ドアや窓の隙間を通せるほどの薄さと柔軟性を持ちながら、一般家庭でのインターネット接続に最適な性能を提供するLANケーブルです。ドアの高さや窓サッシの形状に影響されることもありますが、工夫すれば十分に活用できる製品です。配線の取り回しに困っている方には、一度試してみる価値があるでしょう。

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