配信の最適化、ダウンロードオプション

Windowsアップデートの通信速度を制限する方法

いつもよりネットが重い気がする…そんなときにあるあるなのがWindowsUpdateが実行中だった……

バックグラウンドでWindowsUpdateが実行中でもインターネットの速度をなるべく下げないように「配信の最適化」で通信速度の制限(帯域幅の制限)を設定しましょう。

ただし、注意事項として以下のことが挙げられます。

  • お使いのインターネットの通信速度がそもそも低速な場合は効果が実感できにくい場合がある
  • 帯域を制限した結果WindowsUpdateの実行時間が延びることがある
  • 実はCPUやストレージが原因で重くなっている可能性

【配信の最適化設定手順】

〇「スタート」→「設定」を開きます。

スタートから設定

〇「Windows Update」→「詳細オプション」→「配信の最適化」の順にクリック

詳細オプション
配信の最適化

〇「ダウンロードオプション」をクリックすると初期設定では「バックグラウンド制限率(%)」「フォアグラウンド制限率(%)」が表示されます。

配信の最適化、ダウンロードオプション

ここでのバックグラウンドとフォアグラウンドの定義

  • バックグラウンド
    WindowsUpdateが自動で実行されているとき
  • フォアグラウンド
    ユーザーが手動でWindowsUpdateを実行したとき

制限したいほうのチェックボックスにチェックを入れて割合(%)を入力しましょう。

割合ではなく実数値で制限したい場合は「ダウンロードオプション」の右にある「測定された帯域幅の割合」を「絶対帯域幅制限」に変更するとそれぞれMbpsで制限が可能です。

【そもそもWindowsUpdateって通信速度どのくらい?】

ここまで読んでたぶん大体の方は気になるでしょう。これに関してはMicrosoftは明確には明言していないようです。一応スタッフの環境で確認したところ、平均20~30Mbpsほどであることが確認できました。が、これは以下の要素に大きく左右されるためご注意ください。

  • お使いのインターネットの通信速度や混雑状況
  • PCのスペック
  • PC内で同時進行中の作業量

【じゃぁ自分の場合は確認する方法あるの?】

あります。さきほど上で解説していた「配信の最適化」ページ内の「ダウンロードオプション」から2つ下にある「アクティビティモニター」でダウンロード速度が確認できます。

アクティビティモニター

点線で囲んでいるところがそれにあたります。「ユーザー起動」とあるほうがフォアグラウンド時です。

ここで確認して調整してみましょう。なお、自分の環境でのインターネット速度に関してはこちらの記事をお読みください。

【配信の最適化でWindowsUpdateを早くする】

先ほどまではWindowsUpdateの帯域幅を制限するということを前提にしていました。じゃぁ逆に早くする方法は?となると基本的には使用環境のインターネット速度や混雑状況、PCのスペックに影響を受けるためそれらの強化や変更をとなります。どれも非常に面倒+金額が…というものばかりです。特にインターネット速度に関しては、どれだけネット上で「ここは高速!」となっていても契約者自身の立地によっては大したことないということはありえます。ある意味「ガチャ」と言えなくもないです。

ですが、「配信の最適化」で「測定された帯域幅の割合」にしてチェックを入れて「100%」にするとある程度早くなる場合があります。

え?と思うかもしれませんが、配信の最適化で制限をしない(チェックを入れない)場合はあくまでシステムがほかのいろいろな状況を加味して、適切に調整するのでバラつきや環境上出せる最大速度にはならない場合があります。これを100%で明示的に指定すると、システムが積極的に環境上出せる最大速度で処理をしようとし早くなります。

もちろんこれにも以下の注意点があります。

  • WindowsUpdate中にほかの通信速度がより制限を受ける
  • お使いのインターネットの通信速度や混雑状況によっては効果が見られない
  • PCのスペック
  • PC内で同時進行中の作業量

結局のところは契約している回線の速度や立地、PCスペックの依存度が高いのですがそんな中でもすぐにできるので試しにしてみましょう。あとはやっぱりWindowsUpdate中はなるべくPCやスマートフォンなどインターネットを使用せず、ほかのことをして完了するのを待つというのが結果的に早く終わります。